母子家庭の親が、安定した収入を得るため看護学校で看護師を目指し技能習得する場合には、母子父子寡婦福祉資金貸付金制度を利用することが出来ます。
母子父子寡婦福祉資金貸付金の制度目的
母子父子寡婦福祉資金貸付金とは、離婚や死別等で一人になった父母が、20歳未満の子供を扶養していて、就職、修学、引っ越し、技能習得、生活のための資金などが必要となった場合、各地方自治体から貸与を受けられる制度です。
このような家庭は経済的に厳しいことが多く、支援することで自立意欲を促し、子どもの教育・福祉についても良好な生活環境を確保することを目的としています。
母子父子寡婦福祉資金貸付金の制度内容
貸付金対象者と利用条件について
貸付対象者は、20歳未満の子供を扶養している一人家庭ですが、詳細は各自治体により異なりますので、問い合わせが必要です。
また、母子父子寡婦福祉資金貸付金は、ほとんど無利子で借りることが可能で、貸付金の種類はいろいろあるのですが、主なものには技術を学ぶための技能取得資金、生活を維持するための生活資金があります。
なので、看護学校に入学するということは、技能取得金に該当します。
貸付金利用額と金利について
各自治体により貸与金額は若干異なりますが、東京都の技能習得資金の場合、修学してから卒業するまでの期間で、月に68,000円の貸与になります。
生活資金については、看護学校で修学している期間の生活費を借りることができますが、貸付限度額が月に14,1000円の貸与になり、他の自治体も似かよった金額が多いようです。
これらの貸付金は無利子となっています。
また、貸付を受ける際は、連帯保証人が必要ですが、どうしても立てられない場合は、年1%の有利子貸付で借りることができます。
返済方法について
借りた資金の貸付利率は無利子で、償還期限は、最短で3年間、最長で20年間となっていますが、資金の種類により返済期間は異なりますので、この件についても各自治体に問い合わせが必要です。
因みに東京都の技能習得資金、生活資金は父母が借りることが可能で、共に20年間の償還期限となっており、元利均等払いで返済することになります。
利用手続きについて
利用申請手続きは、各地方自治体が受付け窓口となっています。
審査を受けるには連帯保証人が必要となりますが、どうしても無理な場合でも東京都では年利1%で借りることが可能です。
また、無利子で借りれるのはありがたいのですが、実際に振り込まれるまでに、かなりのタイムラグがあるということが難点です。
技能取得資金および生活資金の申し込みのタイミングは、看護学校に入学決定後となり、合格通知をもらった時点ですぐに申し込んでも、6ヶ月後くらいに貸し付けが開始されるケースが多いようです。
なので、事前に申し込み後、どのくらいの期間で資金の貸与が開始されるかを市役所等で確認し、開始されるまでの期間分の資金を事前調達することが必要になります。
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