保育・保健分野で働く看護師の職場と仕事内容

保育分野で働く看護師の職場

保育所・乳児院の職場とは

 子供の健全な成長や健康を守るのに大きな役割を担っているのが保育所や乳児院になります。

自治体の多くが「0歳児保育を行う保育園には、看護師を置く」としていますので、公立・私立によらず0歳児保育を行う保育園には看護師がいて、乳児・幼児を見守っています。

 乳児は言葉で不調を訴えることができません。

そんな子どもたちの様子を注意深く観察し、彼らの健康と発育を守っていくのが、保育所や乳児院にいる看護師の重要な仕事です。

 保育は昼間だけ行われますので、夜勤はありません。
乳児のクラスで保育士に混じって子どもたちの面倒をみることが多いようです。

 公立の保育園の看護師は公務員であるため、試験を受けないといけません。

私立の場合には公募されることが多く、募集の情報をキャッチするアンテナを張っている必要があります。

 事情があって世話をしてもらえない乳児・幼児を預かり育てる乳児院にも、看護師が配置され、活躍しています。

乳児院では、子どもたちの健康と発育の見守りだけでなく、心のケアが必要な場合も多く、「やさしいお母さんの一人」となって子どもだちと接しなければなりません。

今後ケアマネジャーの仕事は要注目

 看護師の資格をベースにケアマネジャーの資格を取得すると、ケアマネジャーとして社会福祉分野の仕事ができます。

超高齢社会に突入している現在では、介護プランをつくるケアマネジャーの仕事は注目されています。

困っている高齢者がいるにと聞いたらすぐに駆けつけて、なんとかする方策をみつけてあげる人がケアマネジャーです。

高齢者本人とその介護をしている家族の立場になって考え、社会資源を駆使して、よりよい介護プランを作成する仕事です。

 あなたがやり手のケアマネジャーであれば、居宅介護支援事務所を立ち上げたり、訪問介護ステーションや訪問看護ステーションを立ち上げて、独立開業することも可能です。

ケアプラン作成の流れ
ケアマネジャーの重要な仕事であるケアプラン作成の流れについては次の通りです。
  1. 利用者と利用者の家族と話をして、利用者のニーズを把握する。
  2. ニーズと、要支援度・要介護度に合わせて、ケアプランを作成する。
  3. 利用者や利用者の家族と、作成したケアプランについて検討をする。
  4. 検討により確定したケアプランにもとづいて、介護が実施される。
  5. ひと月ごとに、問題点などが無いかどうか、利用者・利用者の家族とケアプランの見直しをする。

保健分野で働く看護師の職場

地域の保健所に勤務する公務員看護師

 市区町村の保健センターや全国の保健所で働くには、看護師資格を基にして保健師資格を取得すれば、公務員として勤務することが可能です。

地域保健法では、保健所・保健センターを都道府県、政令指定都市に設置することが法律により定められており、公共機関になります。

地域住民が日常生活を衛生的に送れるように支援したり、病気にかからないように予防対策を行ったりするのが保健所や保健センターの重要な役割になります。

 仕事内容は、次のような地域の保健にかかわる仕事を行っています。

  • 乳幼児の発達相談
  • 生活習慣病の検診
  • 結核・エイズの検査
  • 育児教室
  • 病気予防教室の開催

献血バスの採血スタッフとして勤務する看護師

 検診施設などに勤務する看護師の職場として有名な所は、日本赤十字社血液センターの職員や献血スタッフなどが挙げられます。

日本赤十字社は、市民からの善意で集められた献血を保管しておき、輸血などが必要になった病院や手術現場へ提供するなど重要な役割を果たしています。

全国各地に血液センターや献血ルームが設置されており、献血バスで全国各地へ移動しながら献血活動を行っています。

看護師は献血スタッフとして勤務し活動をサポートしています。

会社の医務室に勤務する産業看護師

       

 規模が大きい会社では、医務室、健康管理室、健康管理センターなどが設置され、看護師や保健師が従業員の健康管理を担っています。

病院と違い24時間対応している医務室はほとんどないので、サラリーマンと同じで夜勤は基本的にありません。

 企業に勤める看護師を産業看護師とも言い、次のような役割を担う為専門知識が要求されます。

  • 定期健康診断
  • 健康管理相談
  • 業種特有の職業病対応
  • 職場のストレスケア(心のケア)対策
  • 中年男性に多いメタボリックシンドローム対策

保健室の先生として勤務する看護師・保健師

 子供の頃、怪我などをして泣いていたら、「大丈夫?」と優しく声をかけてくれる保健の先生を懐かしむ方もいると思います。

子供から見れば学校の保健室にいるので、生徒は「先生」と呼びますが、実際働いているのは看護師や保健師です。

 保健室に勤務している看護師や保健師は、児童・生徒・教職員の病気や怪我などに対処するために、次のような仕事を行っています。

  • 健康診断
  • 病気やけがの対処
  • いじめや不登校などの心のケア

養護教諭の資格を取得すると保健の先生になることができます。

なお、養護教諭2種の資格は、保健師の資格を取得し申請するだけで取得可能です。

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