准看護師と看護師との違いは?
准看護師といわれる方は多くいますが、看護師とはどこが違うのでしょうか?世間一般では、准看護師と看護師が明確に区分されているわけではありません。両方とも「看護師さん」と呼ばれています。
准看護師といっても看護師と仕事上の差異はあまりないのが現状ですが、待遇やキャリアアップに関してハンデがあります。
全国の医療機関に看護職として勤務している人は、約100万人いますが、そのうちの約40%が准看護師です。
准看護師は、別名「アシスタンス・ナース」といいます。
一般的には看護師のサポートをする人を准看護師といいます。
看講師をサポートする役割がある人、という意味合いで言うと、適切な呼び方だといえます。
ところが、実際の医療現場では、看護師と准看護師の業務上の違いはほとんどありませんが、免許の交付元に関しては異なっています。
准看護師の免許を交付するのは都道府県知事になっており、看護師の免許を交付するのは、国(厚生労働大臣)が免許を交付します。
また待遇やキャリアアップでは看護師と比較してハンデがあるのも事実です。
例えば給料については、准看護師より看護師の方が4万〜6万円程度高かったり、キャリアアップに関しては病院によって、看護主任以上は看護師でないといけないなどという規則が決められていたりします。
看護職に就きたいと考えている人の中には、「どうせ仕事内容が同じなら、准看護師でもOK」という人もいると思いますが、将来的に看護職をめざすなら待遇やキャリアアップの面で有利な看護師の資格取得をめざす方がいいと思います。
ただし、早く看護の仕事をしたいので、まずは准看護師をめざす!という場合はこの限りではありません。
准看護師の資格が設けられたのは、第二次世界大戦後すぐの頃で60年前になります。
アメリカ占領軍の司令部が、「高校卒業+3年の看護教育を受けた者を看護師とする」と決定しましたが、戦後の日本では現在の大卒者よりもまだ高卒者の人数が少なかったので、このままでは戦後の混乱期であった社会情勢の中で看護職の人手不足が深刻化することが予想されました。
その打開策として、「中学卒業+2年の看護教育を受けた者を看講師の補助者・准看護師とする」と決定したようです。
「准看護師」はこのような戦後の時代背景の中から誕生しましたので、仕事の区分けがあいまいな状態で現在に至っており、最近では廃止論もささやかれています。
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